テレビ台（テレビボード）とは？必要性や役割、歴史からテレビボードを知る

皆さんはテレビボードについてどのような認識をしているでしょうか？テレビボードについての知識をつけることでより自分にあったものを選ぶことができ、納得いく買い物ができると思います。本記事では、そのためにテレビボードの「役割」「種類」「歴史」についてご紹介します。

テレビボードの役割

普段何気なく見ているテレボード。そんなテレビボードには大きな役目が3つあります。

1つ目は、テレビを見やすい高さに置くことです。テレビをそのまま床に置いてしまうと位置が低すぎて、視線が下がってしまいますし、手前にテーブルなどを置くと見えなくなってしまうので、手前にものを置くことができません。

そんなテレビを見やすい高さに配置するためにあるのがテレビボードになります。テレビボードの高さは様々ですので、見るときの体勢に合わせましょう。床に座って見るのか、ソファーに座って見るのか、椅子に座って見るのかで見やすい高さは変わってきます。見やすい高さになるものを設置しましょう。

2つ目は、テレビボードを安全に設置することです。テレビボードをそのまま設置してしまうと何かが当たった時や、地震の際に倒れてしまう可能性があります。

そんな危険から守るためにテレビボードを使います。多くのテレビボードにはテレビを固定するためのバンドやネジが付属されています。

これを正しく使ってテレビを固定することで地震が来てもテレビが転倒することは無くなります。また、テレビの横幅よりも広いテレビボードを選ぶことで近くを通る際や、テレビやテレビボードを移動する際にぶつける危険を抑えられます。

テレビボードの横幅が狭いと思わぬところにテレビが当たってテレビが転倒や破損してしまいます。そういった危険を予防するのもテレビボードの役目です。

3つ目は、収納スペースを増やすことです。テレビの周辺には収納が必要です。なぜなら、DVDプレーヤーなどのAV機器やゲーム機などテレビ周辺で使用するものがたくさんあるからです。

テレビボードがないとテレビの近くにただ置くだけになってしまいます。これでは、見た目も悪いですし、蹴ったり踏んだりしてしまう危険もあります。

しかし、収納するスペースがあれば、整理整頓することもできますし、テレビ周辺のスペースを有効に使うことができます。

このように、ものを収納して整理整頓された状態を作り、快適に使えるようにするのがテレビボードの役目になります。

テレビボードって必要？

ここまでテレビボードの役割について紹介してきましたがテレビボードは、必要なのでしょうか？結論から言えばテレビボードは必要です。

しかし、「絶対」ではありません。それは、他のものをテレビボードの代わりとして使うことができるからです。なぜ必要なのか、詳しくお話ししていきます。

先ほどテレビボードの役目でご紹介した内容になりますが、まず、テレビを見やすい高さに配置するために必要になります。

人の視線は、まっすぐよりも少し下方向を見ていると言われています。さらに目は下を向いている時の方が乾燥しにくいので、ドライアイの予防にも良いとされています。

そのためテレビを見る際も画面の中心が目の高さよりも10度〜15度下の位置に来ると良いとされています。

画面までの距離は、画面の高さの3倍となっているので、高さ60cmのテレビの場合テレビまでの距離が180cmでテレビの高さは、目の高さから30〜50cm下がったところに来るのが良いということです。

その高さになるようにテレビ台が必要になります。

次に安全面ですが、これもすでにお話ししたように、テレビを固定することで転倒防止なり、安全に使用するためには必要です。

この安全対策は、テレビボード以外のものにテレビを乗せて代用する場合、自分で代替えの物を用意しないといけません。

また、後付けになるため強度の問題などもあり、不安の残る固定になってしまう可能性があるので、やはりテレビボードの上にテレビを設置して固定を行い安全に使用することをおすすめします。

他のものでテレビボードの代用をする場合も安全対策はしっかりと行いテレビが転倒しないようにしましょう。

必要性や選び方についてはこちらの記事も併せてお読みください。

テレビボードの種類

テレビボードの種類は大きく分けて3種類あります。

1つ目は、ローボードタイプのテレビボードです。

このテレビボードは、背が低いので床に座って見る場合やソファーに座って見る場合にちょうど良い高さに設置することができます。

収納もDVDプレーヤーなどのAV機器の収納の他にもゲーム機や取扱説明書などを収納するスペースがあります。

圧迫感も少なく移動もしやすいので、一人暮らしの場合やお部屋を広く見せたい場合にぴったりのテレビボードです。

2つ目は、ハイタイプのテレビボードです。

こちらは、背の高いテレビボードのことを指します。椅子に座って見る場合に見やすい高さになります。

テレビボード自体の背が高い分、ローボードタイプよりも収納が豊富になっています。

特に壁収納型のものはテレビの周りにも収納がついていて、テレビが囲まれた状態になります。

壁一面に収納を増やすことができるので、たくさんの収納が欲しい方におすすめのテレビボードになります。

3つ目は、コーナータイプのテレビボードです。

コーナータイプは、その名の通りお部屋のコーナー（角）に設置するためのテレビボードです。台形のような形でお部屋の角のスペースを有効活用することができます。

コーナーに置くことに特化しているのでテレビを配置する場所は、限られてしまいます。

テレビを斜めに置いて視聴する範囲を広くしたいという方におすすめのテレビボードです。

上記のように大きく分けて3種類ありますが、それぞれにメリット、デメリットがあり、使用する環境も大きく変わってくるので自分が使用する環境に合わせたタイプを選ぶようにしましょう。

テレビボードのタイプについて詳しく知りたい方はこちらも併せてお読み下さい

テレビボードの歴史

テレビに脚が付いていた！？

そもそもテレビが発売された当時（日本では1950年代）は、テレビ自体に脚や台になる部分がついていました。

当時の日本のお茶の間といえば畳に座っている状態でしたので高さを気にする必要がなく、

そのため、テレビだけで独立して設置することができ、テレビボードというものは存在しませんでした。

テレビボード誕生！！

1970年代になるとついにテレビボードが独立することになります。ついにテレビとテレビボードが別々となりテレビボード単体で販売されます。

当時は、テレビのサイズにぴったりのサイズのものをテレビとセットで販売するという形態でした。

そのため、テレビの開発と同時にそれ用のテレビボードの開発も行われていたということになります。

現在のように1つのテレビボードに様々な種類のテレビを載せられるのではなく、テレビとテレビボードが1対1の関係だったということです。

テレビボードに収納を！

1980年代になるとビデオデッキが普及しました。これによってテレビボードは、テレビを置くだけではなく、ビデオデッキを置くための収納をつける必要が出てきました。

さらに「ファミコン」も発売され、ビデオデッキだけではなくゲーム機までも収納できるような複数の棚があるテレビボードが求められるようになります。

この頃には、テレビメーカーが販売するようなテレビボードでは、満足することができず、新たに家具の一つとしてテレビボードが作られるようになっていきます。

さらに多様化

1990年代になるとDVDプレーヤーやテレビにつなげるチューナーなどが普及したことにより、さらにテレビに接続する機械が増えることになります。

さらに音響設備を充実させる人なども増えたことにより、テレビボードもより多くの収納が求められるようになり、配線のしやすさなどを考慮したデザインに変化していきます。

幅広いデザインに！

現在では、テレビを置く、収納するといった機能の他にデザインの高さも求められるようになっています。

素材も、木やスチール、ガラスなど様々な素材が使われるようになり個性的なテレビボードが増えています。

収納もテレビ関連のもの以外に、ディスプレイを目的とした見せる収納が付いているものもあり、テレビボードの活用方法が幅広くなっています。

たくさんの種類があるので、自分の使い方やお部屋の広さ、他のインテリアとの統一感などを注意しながら選ぶようにしましょう。

まとめ

今回は、「テレビボードとはなにか」に焦点をあて、テレビボードの「役割」「種類」「歴史」という観点でご紹介してきました。

種類やデザインなど選択肢が、たくさんあるテレビボードは、選ぶのにも一苦労です。

購入前に少しでもテレビボードに関する知識をつけて自分の環境にあった自分の気にいるものを選べるようにしましょう。

時間をかけて調べて選んだテレビボードはきっと大切な1台となることでしょう。