新卒社員研修として取引先企業様へご挨拶・見学に伺いました！④

こんにちは！

前回までは３記事に渡り、新卒社員研修としてお伺いした

取引先企業様のご紹介とレポートさせていただきました。

研修から数日後、もう一社ご挨拶と見学に伺わせていただくことができました！

今回はその株式会社佐藤木材様のご紹介とレポートをしていきます。

(株式会社　佐藤木材　外観)

株式会社佐藤木材

(企業HP：http://satomoku.com/)

株式会社佐藤木材様は、家具や建築用の木材や集成材の輸入販売、

資材や家具の受注販売をされている企業です。

(会社説明)

【大川家具の歴史について】

会社説明と同時に、大川家具の歴史についてお伺いました。

今から500年程前、大川市は、筑後川利用して行われる輸送用として船を作っていました。

その造船技術を生かし、家具を作り始めたそうです。

大川家具の歴史については、過去のブログ記事(下記)で詳しく解説しています。

▶大川家具のルーツは何と室町時代？その歴史と魅力を解説！

【広葉樹・針葉樹について】

日本では杉やヒノキなど、主に針葉樹が多く生産されています。

そのため、昔は針葉樹を使用した家具などが多く製造されていました。

しかし、第二次世界大戦後、燃料や資材として木材の需要が高まったため、

海外から広葉樹が輸入されるようになりました。

また、針葉樹がおよそ540種であるのに対し、

広葉樹は約２０万種と種類が豊富で、色味や木目が種類によって

多種多様なため、家具として個性が出やすくなるそうです。

(広葉樹・針葉樹の比較表)

【環境問題について】

木材と切って切り離せない、環境問題についてもお話ししていただきました。

植物は光合成により、二酸化炭素を吸収し酸素に変換していきます。

しかし、古くなった木は酸素を吐き出せなくなっていくため、

立ったまま枯れていってしまうこともあります。

また、古くなった木は体内にため込んでいる二酸化炭素も多く、

燃やすと、その二酸化炭素を排出するため、温暖化の原因にもなります。

そのため、古くなった木は家具や建築の木材として利用し、若い木を植えることで、

人にも環境にも優しい森林ができるのです。

「木材を使うこと＝環境破壊」ではなく、まだ木材にするべきでない

若い木も無差別に伐採を行うことが環境破壊につながります。

日本は森林の面積が国土面積の約3分の2に相当している、先進国でも有数の森林国です。

しかし、海外産木材の輸入量の増加や林業の採算性の低下により、

国内では放置される森林や人工林も増加しています。

そのため近年では、健全な森林の育成のためにも、

国産の木材を利用していこうという活動も増えてきています。

（関連サイト：木材を使用して、元気な森林を取り戻そう！）

【木材の種類や商品について】

お話の際、事務所内に見本として置いてある数々の木材を見せていただきました！

(多種多様な木材)

当社製品のColinaでも使用しているブラックチェリーや

ご好評いただいているウォールナットだけでなく、

世界三大銘木であるチークなども見せていただきました。

色味も木目も多種多様で、表情が大きく変わることに驚きました！

また、集成材で製作された家具なども見せていただきました。

集成材、横ハギ材などについては、こちらのページをご覧ください。

▶上質感・高級感のある無垢を使用！

(集成材を使用したカウンター)

天然木は熱伝導率が低いため、フローリングや階段の踏み板に使用すると、

冬場でも冷たくなりにくく、素足で歩いても暖かく感じる特徴があります。

(表面に加工を施した階段の踏板)

(天然木を使用したフローリング)

【木材の加工・乾燥について】

木の加工や乾燥を行っている工場内を見学させていただきました！

(工場内風景)

仕入れた木を注文された長さに裁断する現場では、

如何に廃棄する部分を減らしていけるかが難しく、

歩留まり(投入した原料に対しての出来高の割合)の考えが

非常に重要かつ難しいと伺いました。

木を木材として加工するために重要なのが、「乾燥させること」です。

木材は中に水分が含まれているため、適切に乾燥されていないと

商品になる前や後に、膨張したり、ひび割れたりしてしまう可能性が高いのです。

乾燥する際に桟(板のそりを防ぐために渡す木の棒)を木材の間に入れるのですが、

桟が一直線上に並んでいないと、木材が曲がってしまうため、

大変見極めが難しい作業だと感じました。

(桟積みし乾燥された木材)

お話を伺って、木材のいいところを生かしながら、製品のパーツに応じ、

環境にも配慮して製品を製作していきたいと感じました。

今回の記事はここまでです！

次回も大川家具のこと、家具の紹介などの記事を更新していきますので、

乞うご期待ください！

【紹介企業】

株式会社佐藤木材

0952-47-3855

佐賀県佐賀市諸富町徳富266-1