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大川家具の発展

榎津箪笥の誕生

明治に入り10年余りが経った頃、ついに榎津箪笥と呼ばれる独特のデザインと機能を持った衣装箪笥が生産されはじめました。かなり大きめな作りをしており、使われる材質は杉・桐・欅などで、素木(色などが塗られていない木)透漆(透明度が高い漆)黒塗りなどで仕上げられており、金具には鉄・銅・真鍮(銅と亜鉛の合金)などを使っていました。

また、薄いタガネを用いて細かな透彫りを施す手法も大川独特のものでした。
当時の箪笥が一つ完成するまでには、

  1. 木挽による製造
  2. 金具製造
  3. 塗装技術
  4. 木工職

という4つの高度な技術を持った異なる職人が必要で、その4つの技術の粋を集めたものが「榎津箪笥」と呼ばれました。

大川町の誕生

そして明治22年町村合併により大川町がついに誕生します。この頃になると明治政府は日本の近代化に力を入れるようになり、その一環として筑後川の改修に取り掛かりました。その指導者として雇われたのがオランダ人技術者のヨハネス・デ・レーケです。

若津港導流堤イメージ

※若津港導流堤イメージ
出典元:「ふるさと再発見!大川木工まつり2015ガイドブック」

彼は日本の土木事業に大きな影響を与え、オランダの技術を元に日本に合わせた事業を行い、今でも治水の機能を果たしているものがたくさんあります。若津港導流堤もその一つで、現在でも若航路を確保する港湾施設として活躍しています。そして若津港は、外国の大型船も来航する港として発展していきます。港の繁栄と町の拡大と共に木工関係者が町の25%を占めるようになり、大川は家具の町として知られるようになりました。さらに大川町にも家具店が誕生し、家具の取引はさらに盛んになっていきました。

若津港が、九州鉄道の線路移行と長崎本線の開通で港湾機能が低下し、斜陽化していった明治43年にこれまで榎津指物と呼ばれてきたものが、大川指物同業組合の結成に伴い大川指物と呼び名が変わりました。この時に木工技術を高める目的として工業講習所を設立し、桐箪笥の産地として有名な埼玉県の川越から指導者を呼び技術の向上に努めました。

その結果、大川指物を製造する大工たちの技術は瞬く間に向上し、箪笥に使われる金具や塗りはもちろん、絵画風の螺鈿(らでん)(貝殻の光沢を持った部分を木地などの切り出し彫刻された表面にはめ込む手法)を取り入れるなどデザイン性も格段にアップしました。そして大川指物は、長崎本線の開通や三池港の開港などに伴い大量の輸送が可能になり、販路も西九州一帯や関西方面へと拡大することができました。

筑後川の筏流し

皆さん、「筏(いかだ)流し」という言葉をご存知でしょうか。

筏流しイメージ

※筏流しイメージ
出典元:「ふるさと再発見!大川木工まつり2015ガイドブック」

家具や木工製品の材料となる木材は、日田という筑後川の上流にある地方から山を伐採し大川まで運ばれていました。運搬方法として使われたのが筏流しでした。この筏流しが使われたのはなんど江戸時代の前期頃からで、夜明けダムの工事が開始される昭和27年まで利用されていました。

家具つくりに機械を導入

材料となる木材と、運搬の基盤となる港も近かった事で木工業と共に大川の町で家具作りが活発になりました。そして一番初めの製材所として誕生したのが「山口製材所」です。そして木工業で初めて機械の導入をしたのもこの製材所でした。

それまでは木材を切るときには木挽と呼ばれる職人たちが大きなノコギリを用いて木材を切り分けていましたが、電動と蒸気力で動く丸鋸を導入し、材料の生産力が飛躍的に上がりました。これまで機械化の導入は全て手作業で作られてきた家具つくりに大きな影響を後々に与えることになります。

榎津長町の松本箪笥店に設置された木工機械

※榎津長町の松本箪笥店に設置された木工機械
出典元:「ふるさと再発見!大川木工まつり
2015ガイドブック」

木挽き職人による作業イメージ

※木挽き職人による作業イメージ
出典元:「ふるさと再発見!大川木工まつり2015ガイドブック」

家具つくりにおいてはじめて機械化を導入したのは、榎津町で問屋を営んでいた松本由太郎でした。大正11年に工場を完成させた際に、「角のみ盤、カッター盤、丸鋸盤、自動送りカンナ、帯鋸」といった機械であり、当時の見積りに書かれている金額は中古の英国製だったもので、国産の新品の3倍の値段がしました。しかし、当時の木工所に機械化は広がりませんでした。
その理由としては、当時の家具製造は、

  1. 木挽による製造
  2. 白木製造(塗装していない家具を製造)
  3. 塗装
  4. 金具製造

これらの4つの手作業に分けられており、各職人たちが別々の工場で作業をしていたからです。

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